2014年1月13日月曜日

すこしずつ、春の養生 続


ぽかぽか
自然界に陽気が増してくる 春

淡色の花が咲き
虫や鳥たちも活動を始める季節

重いコートを脱いで

気持よく伸びをして

ハツラツとした気分で
外へ出かけたいけれど・・・


実際は
春に体調を崩してしまう方が
とても多いのです


なぜでしょう?



養生の世界では 
ひとつ前の季節のインバランスが
いま現れている不調につながる、
という考え方をします

春の体調が優れないということは
ひとつ前の季節、つまり冬のあいだのライフスタイルや食生活に
どこか不調和が潜んでいたかもしれません


冬は寒く乾燥しているので
からだはギュッと縮んで熱や水分の放散を防ぎ
体内に熱を生み出そうと 消化力や代謝をあげようとします

火を強くするためには薪をたくさんくべる必要がありますが
それと同じように 
多めに食べ物を摂取することで  からだはそれをエネルギーにして
熱をつくり 寒さに対抗しようとします

冬はなにかとイベントも多く
すでに胃腸がオーバーワークになっているにもかかわらず
ついついごちそうにお箸がのびて
過食気味になってしまいます

そんな状態を続けていると
消化しきれない未消化物質がどんどん溜まって
その不純物(アーマ)によって からだもこころも重くなっていきます



やがて徐々に気温が高くなり陽気が増すと
からだはすこしずつ緩んでいきますね

氷が熱を帯びると 溶けだして水に姿を変えるように
固まっていた不純物・毒素も 自然界の陽気とともに溶け出し
身心に症状として現れてきます


からだのだるさ、頭痛、めまい、気分の落ち込み、
アレルギー症状(花粉症、鼻炎など) 、動き(反応)の鈍さ、
ウイルスや菌に弱くなる etc

春によくみられるこういった症状は
冬に溜め込んだ不純物・毒素が
春に表面化して現れてくるためなんです

性質的には
カパ(質:水 と 土)のインバランスとして扱われます


これをアーユルヴェーダでは
「春はカパが増悪する」とよんでいます


カパが憎き悪者になってしまわないように
早めの対処、バランスをしていきます



つづく







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