2013年2月26日火曜日

ざくろの歯を詰めて



先日 アーユルヴェーダのコースを無事終了し、
約2ヶ月間の療養所滞在を終えました。


正直なところ、今回の滞在は、
なんだかいろいろと 大変忙しかったです。。



それでも。
たくさん吸収してきましたよー

ドクターの言うことを ひたすら書いて書いて書いて書いて・・・
質問し、また 書いて書いて書いて書いて・・・
手が攣りそうになりながら・・・
酸欠もどきになりながら・・・

まるで アーユルヴェーダの大海で
泳げないめだかが あっぷあっぷしてるような・・・


ええ、全力で学んで参りましたよ!!!



今回は より医療的で実践的な内容でした。


アーユルヴェーダの発生学にはじまる解剖学、マルマ、チャクラ、
スロータス、病理学、病因論に脈診法にさまざまなマッサージ法・・・


ほんとうに 充実しておりました。



ドクターから分けていただいた教えを、
これから丁寧に 丁寧に 自分の心身の深いところへ定着させていきたいです。

ここからが、はじまりです。

日々の暮らしの中で、自分のからだとこころを使って、
これからも 学びと経験を深めていきたいと思います。





詰めてた歯が取れたかわりに、こんなきれいな歯を詰めて・・・






こんなタマリンドにぽっかり空想し・・・







こんなふうに 今日はこてんと眠りマス。



from DELHI,
Om.






2013年2月13日水曜日

Treatment is over


長期(4週間、6週間)で滞在していた生徒さん3名の
トリートメントが 無事終了しました。

初めの診察から 通訳やサポートなどを通して
彼女たちの 心身の治療の日々に寄り添ってきました。

それぞれのペースで それぞれのやり方で
自分自身に向き合っていこうと、

そして 心身に溜め込んでいた不要なものを見極めて
落としていこうとしている彼女たちを見ていて、

これだけの治療期間(時間)の大切さと
アーユルヴェーダという特別な「道具」の有用性や
導いてくれる先生(ドクター)の価値や意味を
再認識しました。

彼女たちから、いろんなことを学ばせていただきました。
ほんとうに、感謝です。





大人気の朝ごはん - ドーサ


 米粉と豆の粉を混ぜて発酵させたクレープ状の生地に
ポテトや玉ねぎ、人参などをギーで炒めた具が 中に挟まっています。
みーんな大好きです、これ。
 


それを手に、このテンション



beautiful smile




彼女たちから頂いた お花やメッセージなど


ここから、みなさんそれぞれの新たな旅がまた 始まりますね。

ここでの経験が、きっと実を結ぶことでしょう。

いーしゅわらが よりリアルに観えてくるための、
だいじな だいじな 一歩。


Om Om Om.










2013年2月9日土曜日

FLY


毎日があっという間に 過ぎていきます。

お薬を調合してくれるメディスンマンが、
「君の滞在、あと何日残ってるん?」って聞いたので

わたしが、あと2週間って答えたら、

「おーのーおーのー(Oh,No)全くついていけないぜ!時間が経つのが早すぎる。」と。


・・・ ほんまですなぁ


Time flies.

時間は  飛びます。


”飛ぶ”
●空中を移動する
●空中に跳ねる
●順序を経ないで、間を越して先へ進む
●急いでいく
●走る
●消え失せる   (広辞苑より)

飛ぶって、色んな意味があるんですね。


このあいだ クラスの中で、ヘビの話が出てきて、
ドクターが
「ヘビが 飛ぶ」って言い方をしました。
 Snake FLY.

「ジャンプじゃないの?」って聞き返したら、

「いいや、FLYだよ。」


その時は解せなかったのですが、
 FLYの意味をみてみると、なんとなく分かった気もします。

そのディスカッションのテーマは脈診でした。
脈診のトピックでは、ヴァータの脈はヘビのようだと よく形容されます。

ドクター曰く、その脈を確かに知るためには、
ヘビを観察するのが一番だと。


はい。わたしもそう思いますよ。


そういえば、今年は ヘビ年。
時間もヘビも飛んでいく前に、どこかでキングコブラに出会うかしらん。




2013年2月3日日曜日

 春


みなさま
お元気で 日本の冬をお過ごしでしょうか。

こちらインドは
へんな気候です。

朝晩は寒く、昼は暑く、
花粉は飛び、トンボが飛び、
あじさいと ツツジと ハイビスカスが同時に咲いております、、、

こんな状況、水木しげる氏ならきっと
「おもちろいね」
と、言うでしょう。


ははは  こんな前置き、どうでもいいですね〜笑


さてさて、おかげさまで、
アーユルヴェーダの学びは 毎日とても充実しています。

たくさんの情報が 言葉のかたちをして
ドクターから溢れるけれど、

大切なことは その言葉がどこに向かっているかということ。


この世界やわたしたちのからだやこころが、
どんな仕組みで
どんな秩序を通して なりたっているのか。

そのバランスが崩れたら、どうやって またバランスに導けるのか。

とてもロジカルにアーユルヴェーダは教えてくれます。


でも 学ぶ者にとって 一番大切なことは、
治療や養生や健康がゴールではないと、「気づいている」ことです。


もちろん 上記のもろもろはものすごく大事だけど、
それだけがアーユルヴェーダを選んでいる目的になってしまっては
あまりにも残念。


それらを支えている 「世界」や「わたし」って、そもそも なんなんやろ?
っていう探求が、同時に必要なのです。


子供のとき遊んだ人生ゲームの中では 
旅行をしたり、お金持ちになったり、健康になったり、
いっぱいドラマがありましたが・・・

心身のバランスが崩れて 困ったときに助けてくれるのが
ここでは アーユルヴェーダという”カード”なんですよね。
 カードをめくるとそこには、
 「これを手に入れて、こうこうしたらうまくいきます」
って書いてある。
そして、ちいさなプラスチックのアイテムをゲットして
くるくるルーレットを回しながら
コマを進めていくわけです。

とことこ 後戻りもしながらも、なんとかゴール!!
(わたしは一度もゴールしたことないけどネ・・・)

そして 成就できて 幸せで健康になれてハッピー♪


でもこれは、ヴェーダの人生ゲームだったんですね。


ヨーガやヴェーダーンタ用の人生ゲームってのが
もしあるとすれば、
ヴェーダ(アーユルヴェーダ)の”カード”も もちろん含まれているけれど
ゴールが違うんですね。

そのゴールは、「わたし」や「世界」を知ること。
幸せの意味や、健康の意味を、知ること。


人生ゲームで、
人生を楽しく ほんとうの意味で豊かに生きていきたいなら、
辛いことがあっても それを知恵に変えて賢く生きて生きたいなら、
どうせだったら
ヨーガ・ヴェーダーンタ用の人生ゲームで遊びたい!



・・・と つくづく、
ヴェーダーンタに触れていられて 良かったなと思います。

ヴェーダーンタがあるからこそ、
アーユルヴェーダの さまざまな実践的な生き方が
花開いてくるわけですね!



ところで、花開くといえば。
明日はいよいよ立春ですね。

寒い中にも 自然のなかに かすかな春の気配を感じるのではないでしょうか?

冬眠中のくまさんも、クマザサを食べに そのうちほら穴から出てきますね、きっと!

(ちなみに、クマザサは漢方薬でジャクと言います。
解毒作用が強く栄養も豊富な薬草で、
くまさんは 冬で鈍った心身を浄化し 栄養を補うために、好んでそれを食べるそうです。)