2017年3月19日日曜日

溶けだすとき


帰国しています。。


すでに2週間程経ちますが

向こうで子供たちの風邪をもらって帰ってきてしまい
しばらく省エネモードで過ごしていました。

ここはまだまだ寒く 数日前まで雪も残っていて、
からだが動き辛く(というのは言い訳やけど) 、
山積みのダンボール箱に手を付ける体力も気力も沸きおこらず…




この数日、所用で 帰阪していたのですが、
もうジンチョウゲが満開で すでに街は春のかおりが満ちていて

一気に こころが春にシフトしました!


からだとこころは 身の回りの気候と密接、というか、
自然界の摂理はわたしたちのからだとこころそのものなのだと、改めて認識。




さて 。

暑さも寒さも彼岸まで

もうそろそろ分厚いコートを脱いでお出かけしたいものです。



都市部など 暖かい場所では、すでに花粉に悩まされる人も出てきてますよね〜


春の陽気に煽られて
冬の間に蓄積されたカパドーシャが 
自然界にも、私たちの心身にも、溶け出し溢れてくるこの時期。


アーユルヴェーダでは  春はカパの季節とされています。

カパドーシャの構成要素は、水と土。

水や土は
湿度や粘質を持ち
冷たく、

ズッシリ
ドッシリ、重い。






(まわりに雪や凍った地面があるとね、この質が身に沁みて分かるんだな…)



これらのカパの質が
からだやこころに溢れてくる(バランスが乱れる)と

たとえば

・重だるい(倦怠感)
・体重増加
・眠気
・アレルギー性鼻炎
・鼻水や鼻づまり
・白色の痰
・気管支のトラブル(喘息、気管支炎など)
・胃が重い(消化不良)

あとは、、、
家にこもってしまうとか、意気消沈しがちとか、異様にモノを買いだめするとか、、ね、

出てくるんですね こういった症状が。


そして、花粉症も。





身に覚えがある方は


冬のあいだ

食べ過ぎたり、
家の中でゴロゴロしすぎたり、
動物性食品や 油の多い食べものや 乳製品を摂りすぎたり、
冷たい飲みものや食べものを摂りすぎたり、
あまーいお菓子を食べすぎたり、
ヨーガアーサナをサボったり(運動を怠ったり)

していませんでしたか???





アーユルヴェーダでは、
冬はヴァータが優位になる季節とされているので
そのヴァータドーシャが心身で悪さをしないように
(ヴァータが乱れてしまわないように)マネージメントするんですが、


ヴァータドーシャの風・空の属性である

A) ひんやり冷たい
B) すーすー軽く、あっちこっちすばやく動く
C) カサカサ乾燥、ごわごわ荒い
D) なにごともレギュラリティに欠ける不規則性

etc…

これらA〜Dと逆の質を持つ行動や食生活を実行するのが、
アーユルヴェーダ的 冬のマネージメント。



つまり、


A) ひんやり冷たい → ぽかぽかあったかく
B) すーすー軽く、あっちこっちすばやく動く → ゆったり落ち着き
C) カサカサ乾燥、ごわごわ荒い → しっとり潤い
D) なにごともレギュラリティに欠ける不規則性 → 規則的に行動する


と いった感じに、冬のおこないを整えるわけです。



でも そのマネージメントが度を越してしまうと、




B) すーすー軽く、あっちこっちすばやく動く → ゆったり落ち着き 
→ 動かず からだもこころも重くなる




C) カサカサ乾燥、ごわごわ荒い → しっとり潤い
→ 湿度が上がり からだのむくみや体重の増加につながる


D) なにごともレギュラリティに欠ける不規則性 → 規則的に行動する
→ 必要以上にものごとにこだわったり根に持ったりする(執着)


※Aのぽかぽかあたためることは、ヴァータだけでなくカパも整えるので問題なしです。が、度が過ぎるとピッタがUPします。



こんな感じで カパ質が増えてしまい、


冷たく水気と粘り気の多い重い物質が

春の陽の熱に溶け出してきて


ズッシリ… ダラダラ… ドンヨリ… な

花粉症はじめ  先述の症状が表出してくるんですー









そう、あと寒いときはね、ご飯(米)やかぼちゃやさつまいもや、それからチョコレートやら大福餅やら・・・の、 甘いものが食べたくなりますが、

これは甘味がヴァータを鎮めてくれるので、自然のはたらき(欲求)なんです。


でも、ここでも、やっぱりマネージメントの度が過ぎちゃうと、

からだもこころも重ーーーく、
かつ 粘液が増して管の詰まりをおこしたり痰が増えたりしてくるわけですよね〜。




過ぎたるは及ばざるが如し。




バランスって、簡単ではないですね…





寒さのせいにせんと
カパ調整せな〜〜
重い腰あげてダンボールに手を付けな〜〜(;_;)






よろしければ過去の記事も参考にどうぞ
http://yoga-do-tsuchi.blogspot.jp/2014/01/blog-post_3780.html
http://yoga-do-tsuchi.blogspot.jp/2014/01/blog-post_14.html








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